けんちく広場2024「みんなのぼうさいきち」

昨年度大盛況に終わったけんちく広場ですが、今年もやってまいりました。
名付けて、けんちく広場2024「みんなのぼうさいきち」
田町の建築会館ホールにて2月8日(土)13時より開催されました。

ちなみに今回の参加者の内訳は、子ども23名、大人(同伴)22名、見学2名の47名、それに部会関係者11名、このワークショップをサポートする学生28名(東洋大13名・共立女子大12名・駒沢女子大3名)の総勢86名!
昨年度に引き続き、子どもたちの熱気が寒さを吹き飛ばしてくれます。

このワークショップの目的と内容についてですが、「2024年1月1日の能登半島地震をふまえ、避難所について学び、望ましい環境をこどもたちがつくりだすことを目的とし、昨年度の材料を使って、5〜6人1組の拠点として塩ビパイプでテトラ(四面体)をつくり、ダンボールシートなどを使ってみんなの場所をつくる」となっております。

あとはゴミを可能な限り出さない。以前のけんちく広場に比べ格段にゴミが減りました。
また、前年度の材料を使いながら、企画をブラッシュアップさせているということも、このワークショップの成果なのかもしれません。

それでは当日の様子を少しずつご紹介。
まずは部会メンバーやサポート学生スタッフが集合。
3大学が集まってチームで子どもたちをサポートするので、コミュニケーションはとても大切。

続々と参加者が集まってきます。子どもたちのグループ編成は中田弾さんのアイスブレイクがさすが。

はじめの挨拶は部会長の仲綾子さん。

何やら怪しげなヘルメット男、佐藤勉さんが、暗闇の中で自分の顔を照らしつつ、スマホ懐中電灯でペットボトル行燈をご紹介。
ペットボトルに牛乳など理科実験のような試みを駒沢女子大の学生たちと紹介してくれました。

そして防災レクチャー。
今回の企画発案者は⼦ども教育事業部会幹事で金沢大学に所属する丸谷耕太さんということもあり、ご自身が体験した能登半島地震とほとんど進んでいないインフラの復興状況や避難所についてわかりやすくレクチャーすると共に、昨今着実に増えてきている自然災害への備えを学びました。

そしていよいよ拠点づくり!
まずは去年の共立女子大 なっちゃん・ちーちゃんによる「テトラをつくりだせ!」を、後輩のはなちゃん・うさちゃんが引き継ぎました。ストローと糸でテトラをつくってもらいます。

このマニュアルはブラッシュアップが必要ですね。

そして、グループのリーダーがひろばに集まり、「避難所で暮らすために必要な場所づくり」について作戦会議をしてもらいます。
このインストラクターは部会の最年少期待の星・岩瀬功樹さん!

グループに戻り、みんなで居場所をつくっていきます。

いろいろとご支援いただき、素材もたくさん!
これまたみんな真剣です。

さていよいよプレゼンタイム!
この場を取り仕切るのは、けんちく広場には欠かせない恒例の齋藤モイチさんと加藤ヨースケの建築家コンビですが、私が赤ベレー帽を忘れてしまったため、モイチ氏はストローテトラで新しい額を構築するなど、さすがテトラーキテクト…
お二人の掛け合いは年数も長いだけあって、息もピッタリ。


参加した子どもたちも一生懸命自分たちの居場所を説明してくれます。

大盛況だったけんちく広場2024もいよいよ終盤へ。
最後はみんなで集合写真。
参加者の皆さまには清掃作業までご協力いただきありがとうございました。

資材準備などの全体調整を建築学会事務局の富田創さん、内野聡さん、部会の佐藤麻子さん、写真撮影は部会の佐藤由紀子さんにご担当いただきました。
参加者の皆さまにこのワークショップを喜んでもらえるものにするために、部会メンバーも振り返りとブラッシュアップを重ねております。
来年も参加者の皆さまに楽しんでいただけるような企画を作りたいと思います!
また2026年2月(予定)にお会いしましょう!

(文責:髙橋大輔/共立女子大学)